2013年10月4日 (金) 19:40
こんにちは。
茅ヶ崎ビオラデンタルCT・インプラントセンター院長の清原です。
歯科の病気の中では命にかかわるような病気はごくまれです。
虫歯も同様ですし、虫歯が進行して骨の中に膿の袋(のう胞)を作る病気もありますが、症状がなければ経過をみる患者さまも多くいられます。
当院ではこれらの病気を発見した際には、症状はなくとも治療の必要性は十分に説明します。
これらの中から、1%にも満たないでしょうが命に係わるような急性炎症が起こる可能性があるからです。
今日の症例も症状がなければ多くの患者さまはそのままかもしれませんが、患者さまの希望と必要性をご理解いただき治療に至ったケースです。
夜間の歯ぎしりや、日中も含め食いしばりをされる方の中には上顎や下顎の内側にできものができる場合があります。
これは強い力を受け止めようと顎の骨が増大することによってできる症状です。骨隆起や外骨症と呼ばれます。
小さいもの(小豆大)でしたら治療の必要性はほとんどないと思われますが、数が増えたり大きくなると治療の必要性が出てきます。
入れ歯の安定が悪くなったり、揚げ物やスプンなどでいつも傷をつけてしまうなど・・・。
小手術にはなりますが、3~40分程度の処置で終了します。(この場所は場合によってはとても腫れるケースがあり、唾液の出口を傷つけないようになど短い治療時間ですが注意が必要です。)
小さいものでは治療の必要性はほとんどないと言いましたが、小豆大のころにマウスピースを作り骨への負担を軽減していたらここまで大きくならず手術にならなかったのかもしれません。
治療の必要性はいかなる場合もあると思いますが、必要性の度合いを訪ねられると返答にとても困るときがあります。
患者さまぞれぞれの生活スタイルがあるので、『いつやるの?』『今でしょ!』とは簡単にはいかないものです。