2013年1月7日 (月) 00:03
こんにちは。
茅ヶ崎ビオラデンタルCT・インプラントセンター院長の清原です。
毎日顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて歯石を取っています。
歯石は歯周病を悪化させる一つの原因ですからしっかり除去する必要があります。
ブログの口臭のタイトルでもお話しましたが、歯茎の上に溜まる縁上歯石と歯茎の中(下)に溜まる縁下歯石に分かれます。
縁上歯石はよく見えるので完全に取りきることができます。
しかし縁下歯石は顕微鏡を用いなければ取り残しが出てしまいます。
今日はそんな縁下歯石除去を行いましたが、歯茎の中8mm以上では
顕微鏡治療でも限界を感じた症例をご報告します。
歯茎を開けず行う歯石除去では歯周ポケットの改善がなかったため、
歯茎を開けて歯石除去を行う歯周外科を行いました。(エムドゲイン併用)
黒い点々としたものが歯石です。
顕微鏡を用いて歯石をしっかり取りました。
歯茎を開けてみたら浅いところにも歯石があり少し反省をしましたが、
さすがに8mmを超えると顕微鏡でも限界を感じました。
それでも毎日の診療になくてはならない顕微鏡です。
顕微鏡治療ならではの治療も多いです。
曲がっている根ではごくまれに治療器具(リーマー)が折れてしまうことがあります。
根の治療中でなかなか痛みが消えないということで当院に来られました。
痛みの原因をお話しして顕微鏡治療を行いました。
奥歯の曲がっている根では顕微鏡を使用しないと、この器具はまず取れません。
折れた器具を取り、消毒したところ痛みが消えました。
『顕微鏡があれば何でもできる』そういうわけではありませんが、
限界があることも考慮してより良い診療をしていこうと思います。
今年もよろしくお願い申し上げます。
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